フィルムの「未露光」という言葉は主にふた通りの使い方をします。
ひとつは、“まだ撮影していない”フィルムのこと。
もうひとつは、撮影したはずなのに、“写っていなかった”フィルムのことです。
いずれもフィルムに対して“必要な光が当たっていない”ということが共通している点ですが、同じ言葉でも“心理的”に大きく違ってきます。
撮影したはずなのに、現像に出した際「未露光」として、何の像も記録されていないネガが戻ってくることがあります。これはカメラ側の巻き上げがうまくいっていなかったり、フィルムを装填する際にきちんとフィルムをセットすることができていなかったり、さまざまな理由で“撮れていなかった”ことが原因です。せっかく撮った写真が“幻の名作”になってしまわないよう、カメラの動作や、フィルム装填方法をしっかりと確認しておきましょう。