
「中判」は、「ブローニー」とも呼ばれるフィルムのこと。このサイズのフィルムを装填して撮影を行うカメラを「中判カメラ」と呼びます。
中判のフィルムは、35mm判よりも大きく、さらなる高画質を求める際に使用されました。フィルムの幅は61.5mm、長さは830mmで、35mmフィルムのようにパトローネはなく遮光用の紙とフィルムが重ねられ、「スプール」という軸に巻かれています。
この中判フィルムは「120フィルム」とも呼ばれるのですが、この数字は長さや幅に関係なくコダック社の製造番号に由来するものです。
実はこの「ブローニー」というのは、コダックが製造し、販売したロールフィルムを使用するカメラのブランドで、「中判」を指す言葉ではありません。この呼称は日本国内で広く使われていますが、国際的には通じないのでご注意ください。